2025年11月20日
さまざまな苦労を重ねてようやく得られた再現性の高い採用方法は、自社にとって非常に価値の高いものです。安定的に人材を確保できるようになると、新規事業への取り組みに前向きな気持ちになる企業も多いでしょう。実は、自社で培った採用ノウハウそのものも、「採用支援サービス」として新たな事業展開につなげられます。
この記事では130社以上の採用支援実績がある弊社ユウミの経験をもとに、採用支援サービスとは何か、対応範囲や費用相場を解説します。中小企業が事業として始めるメリット・デメリットや、成功させるポイントもあわせて紹介するので、自社で培った採用ノウハウを活かして新たな収益源を築きたい方は、ぜひご一読ください。
採用支援サービスとは
採用支援サービスとは、企業の採用活動を戦略立案や実務代行などによってサポートするものです。ここでは採用支援サービスの基礎知識として、以下の2つを解説します。
- ・目的
- ・近年注目を集めている理由
それぞれの目的について振り返っていきましょう。
目的
採用支援サービスの目的は、企業の採用活動をより効果的かつ効率的に進められるよう支援することにあります。具体的な目的は、主に以下の4つです。
- ・採用活動の効率化
- ・採用力の向上
- ・採用体制の整備
- ・採用ノウハウの蓄積
結果として採用活動にかかる業務負担を軽減しつつ、ミスマッチの減少や定着率向上につながります。また、社内の採用体制が整い、ノウハウも蓄積することで、将来的に採用活動全般を自律運用できる状態にまで成長させることも可能になります。
なお、弊社ユウミでは「採用力=企業力×戦略力×改善力」と定義しています。採用力を構成する要素やよくある失敗パターンについて知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
近年注目を集めている理由
採用支援サービスが注目を集めている理由は労働人口の減少により、企業間で優秀な人材の取り合いが激化しているためです。
また、近年の採用市場は求職者優位の売り手市場であり、単に求人情報を出しているだけでは応募すら発生しません。戦略立案から実務にいたるまで、専門的なノウハウの必要性が高まっているのが実情です。
そのため、限られた人員や時間の中で効率的かつ効果的に採用を進められるよう、専門知識を持つ外部パートナーの支援を受ける企業が増えているのです。なお、弊社ユウミでは「釣り理論」という独自の採用戦略で、顧客満足度・採用成功率ともに97%以上を誇っています。釣り理論の全体像について知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
採用支援会社の対応範囲
採用支援会社は、人材紹介や求人広告の媒体を提供する会社だけではありません。採用のノウハウやリソースが不十分な会社を支える、「採用コンサル」や「採用代行」というサービスもあります。

採用コンサルは人員計画から採用戦略まで、時には採用計画まで対応する、いわば上流工程を支援するサービスです。一方、計画に基づいて実務実行をサポートするのが、採用代行になります。
一口に採用支援サービスと言っても、サービス内容によって対応領域が異なる点に注意しましょう。
採用支援サービスの費用相場
採用コンサルや採用代行といった採用支援サービスの費用相場は、以下の要素によって変わってきます。
- ・法人やフリーランスといった「運営形態」の違い
- ・アドバイザーや全体設計といった「立ち位置」の違い
- ・アルバイトや新卒正社員といった「採用目標」の違い
具体的な費用相場の目安は、下図の通りです。

採用コンサル・採用代行ともに、対応範囲が広がるほど費用も高くなる傾向にあります。また、弊社ユウミのように採用コンサルと採用代行を一体的に提供しているケースでは、コンサル20万円と代行20万円で合計40万円といった費用設定も可能です。
逆に「少しだけ手を借りたい」といったニーズに応えるよう、月5万円で無料媒体の運用や応募対応のみ支援するパターンもあります。
中小企業が採用支援サービスを始めるメリット・デメリット
中小企業が採用支援サービスを始めるメリット・デメリットは、下表の通りです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・自社ノウハウを新たな収益源に転換できる ・他社の人材課題を支援することで、地域や業界のネットワークを強化できる ・「人材にも強い企業」というブランドイメージを確立できる ・さらなるノウハウ蓄積により、採用活動の効率化や内製化を加速できる |
・事業としての立ち上げに人的コストがかかる ・リファラル採用 ・「支援したけれども、採用できなかった」という状況によって、報酬トラブルや信頼低下がつながるケースがある ・リソース配分が不十分だと、既存事業の生産性が落ちる可能性がある |
メリットと同時にデメリットもありますが、以下を徹底することでリスクは大きく減らせます。
- ・単発・小規模案件から始める(スモールスタート)
- ・料金体系と成果基準を明確化する
- ・分業体制を整え、必要に応じて外注化も検討する など
特に地方の中小企業は「何から手を付ければ良いか分からない」「採用担当者がいない」といった人材課題が多く、猫の手も借りたい状態です。需要が大きい分、採用支援を新規事業として確立できれば、新たな売上の柱になるでしょう。
中小企業が採用支援サービスを始めるときのポイント
中小企業が採用支援サービスを始めるときのポイントは、主に以下の4つです。
- ・採用支援の方向性を定める
- ・採用代行サービスに自社の強みを組み合わせる
- ・チーム内の役割分担を明確にする
- ・多様な集客施策を組み合わせる
なお、弊社ユウミでは採用コンサルから採用代行まで、一気通貫での支援を強みの1つとしています。専門的なノウハウを蓄積して、自社の採用力を高めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ポイント①:採用支援の方向性を定める
| 採用コンサル | 採用代行 | |
|---|---|---|
| 対応範囲 | 戦略設計 | 求人運用・応募者対応 |
| 介入スタイル | 半年~1年のスポット的介入で内製化を目指す | 半永久的に伴走する |
| 報酬単価 | 高い | 低いがLTV(顧客生涯価値)が向上しやすい |
採用のノウハウがあればコンサル寄り、少なければ代行寄りにすると事業として始めやすいでしょう。
ポイント②:採用代行サービスに自社の強みを組み合わせる
採用代行サービスは下図のように、多様な事業と組み合わせることが可能です。

例えば、労務関係では「人材確保で悩んでいる」という話が必ず出るため、顧問をしている社労士が採用まで請け負うのも1つの方法です。弊社ユウミで働いている従業員の中には、自分で介護事業所の経営・採用をしながら、福祉事業を行う他社の採用代行をしている方もいます。
自社の事業や強みを掛け合わせて独自性の高い採用代行を提供できれば、他社との差別化により、数あるサービスの中から選ばれやすくなるでしょう。
ポイント③:チーム内の役割分担を明確にする
スムーズに支援するためには採用コンサル・採用代行問わず、チーム内の役割分担を明確にすることが大切です。例えば、弊社ユウミでは責任者(※)のほかに、下表のように大まかな分け方をしています。
※契約主体である代表者、採用支援サービス事業の責任者など
| 役割 | |
|---|---|
| コンサルタント | 課題解決に向けて戦略を立案する |
| ディレクター・アシスタントディレクター | 計画に基づいて進捗を把握・調整する |
| アシスタント | 計画に基づいて実務を実行する |
基本的には、使用する媒体や魅力の伝え方などをコンサルタントが考えたあと、ディレクターが進捗管理しながら、応募対応や資料作成などの実務をアシスタントが進めます。「このお客様には、責任者とディレクターで進めましょう」など、案件によって柔軟に人員体制を組み直すのも良いでしょう。
ポイント④:多様な集客施策を組み合わせる
採用支援サービスの集客では、人の紹介で依頼が舞い込む「インバウンド営業」と、こちら側から動いて依頼を呼び込む「アウトバウンド営業」を組み合わせることも大切です。

採用支援サービスはエリアや業種が重複していない限り、競合が生まれにくい傾向にあります。また、成果が分かりやすい分、お客様としても知り合いに紹介しやすいサービスです。そのため、始めの数社で成果を出して満足してもらえれば、お客様からお客様への紹介で依頼は増えていきやすくなります。
また、営業代行の会社にアポ獲得の依頼をしたり、SNS広告やリスティング広告の運用会社へ出稿依頼したりするのも重要です。さらに、採用ノウハウに関するセミナー・ウェビナーの開催・登壇も、集客効果が期待できます。自社で開催するほか、以下のような他社の経営者向けセミナーへ講師として登壇するのも1つの方法です。
- ・銀行
- ・商工会議所
- ・労務対策協議会 など
このように集客施策にはさまざまな種類があるため、自社のノウハウやリソースに合わせて組み合わせてみると良いでしょう。
採用支援サービスに関するよくある質問
最後に、採用支援サービスに関するよくある質問と回答を紹介します。
- ・中小企業が採用支援サービスを始めるメリットは?
- ・中小企業が採用支援サービスで失敗しないためには?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
質問①:中小企業が採用支援サービスを始めるメリットは?
採用支援サービスを始めるメリットは、主に以下の3つです。
- ・自社ノウハウを新たな収益源に転換できる
- ・他社の人材課題を支援することで、地域や業界のネットワークを強化できる
- ・「人材にも強い企業」というブランドイメージを確立できる
採用支援サービスを通じてノウハウがさらに蓄積すれば、採用活動の効率化や内製化がより加速し、企業全体の成長にもつながっていくでしょう。
質問②:中小企業が採用支援サービスで失敗しないためには?
新規事業としての採用支援サービスを成功させるためには、以下4点を押さえることが大切です。
- ・採用支援の方向性を定める(採用コンサル寄りか、採用代行寄りか)
- ・採用代行サービスに自社の強みを組み合わせる
- ・チーム内の役割分担を明確にする
- ・多様な集客施策を組み合わせる
集客面では社労士をはじめとした士業系の方々や、採用のプロをつなげる業者といった「人のつながり」も大切です。特に、多様な企業とつながりがある銀行と信頼関係を築けると、さまざまなお客様を紹介してもらえるようになるでしょう。
中小企業の採用支援サービスは新たな「事業の柱」 になり得る
採用コンサルや採用代行といった採用支援サービスは、特に地方の中小企業で需要が高い傾向にあります。採用ノウハウが蓄積し、安定的に人材を確保できるようになった企業は、新規事業として「自社の強みを掛け合わせた採用支援サービス」を始めてみてはいかがでしょうか。
なお、弊社ユウミでは「採用力=企業力×戦略力×改善力」という定義のもと、特に見落とされがちな「戦略力」と「改善力」に注目して支援しています。過去4年で130社をサポートし、顧客満足度・採用成功率ともに97%以上です。専門的なノウハウを蓄積して、自社の採用力を高めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

