【ハローワーク】応募につながる求人票の書き方|窓口からの紹介を増やすコツも

HOME

/

採用コラム

/

【ハローワーク】応募につながる求人票の書き方|窓口からの紹介を増やすコツも

2025年10月02日

【ハローワーク】応募につながる求人票の書き方|窓口からの紹介を増やすコツも

ハローワークは採用活動を進める際、相談先として真っ先に思い浮かぶ方も多いでしょう。しかし、ハローワークを長年利用しているものの、「なかなか応募が来ない」と悩んでいる企業は少なくありません。このような状況に陥る理由は、求人票の作り込みや窓口と十分に連携できていないことにあります。

この記事では130社以上の採用支援実績がある弊社ユウミの経験をもとに、ハローワークの求人票について、応募につながる書き方のコツを解説します。求職者からの信頼度が高い「窓口からの紹介」を増やす方法もあわせて紹介するので、中小企業の人事担当者や採用担当者の方はぜひ参考にしてください。

【編著者】小口正史

株式会社日本経営や株式会社リクルートキャリア(現・株式会社リクルート)で、採用支援コンサルティング等に従事。福祉事業の開業支援コンサルティングを経て、採用コンサルティング会社に取締役として参画後、ユウミを設立。

独自理論による採用手法で、人口減少地域や高難易度職種の採用を次々に成功。過去4年で130社を支援し、顧客満足度・採用成功率ともに97%以上。現在スタッフ25名、随時75社ほどの企業様を継続支援し、多くの実績を上げている。

【基礎知識】ハローワークの求人票とは

ハローワークの求人票に関する基礎知識として、以下の3つを解説します。


なお、ハローワークをはじめとした採用チャネルの現状や選び方について知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

特徴

ハローワークの求人票とは、ハローワークで求人を公開する際に作成し、労働条件を明示する書類です。文字数や行数に制限がある分、短く簡潔な文章の中で自社をアピールする必要があります。具体的な掲載情報の例は、以下の通りです。

求人区分 ・事業所名/事業所番号
・フルタイムやパートなどの区分
・求人の公開範囲 など
仕事内容 ・職種(28文字/1行)
・仕事内容(360文字/12行×30文字)
・雇用形態の種別 など
賃金・手当 ・賃金形態
・月平均労働日数
・昇給/賞与に関する制度の有無や金額 など
労働時間 ・就業時間
・就業時間に関する特記事項(120文字/4行×30文字) など
保険・年金・定年等 ・加入保険等の種別
・定年制や再雇用制度の有無 など
求人PR情報 ・事業所からのメッセージ
・障がい者に実施している合理的配慮の例 など
選考方法 ・応募に必要な書類や送付方法
・担当者の氏名や電話番号
・求人に関する特記事項(600文字:20行×30文字) など

※()内は文字数や行数の制限


なお、基本的な書き方は、ハローワークや厚生労働省から「求人申込書の書き方」として公開されています。求人票の見本も掲載されているので、ぜひ一度チェックしてみてください。

掲載方法

求人票は、事業所の所在地を管轄するハローワークへ申し込みます。具体的な出し方としては、下表の2パターンです。

仮登録から本登録まで窓口で手続きする パソコンなどで仮登録してから窓口で本登録する
1.ハローワークで事業所情報を登録する 1.パソコン等で事業所情報を登録する
2.ハローワークの端末で求人情報を入力、あるいは申込書を書き、仮登録する 2.「ハローワークインターネットサービス」で、求人情報を入力し、仮登録する
3.窓口で内容を確認する
4.求人情報が公開される
5.求職者による応募後、採用選考に移る
左記同様

なお、求人の公開期間は当該年度末までです。内容の変更や募集の打ち切りなどは、ハローワークへ必ず連絡しましょう。

求人媒体が多様化した今でも利用すべき理由

求人媒体が多様化した今でもハローワークを利用すべき最大の理由は、利用者数が多いことにあります。
厚生労働省の実態調査によると、ハローワークの利用率は3割超と、求人サイトに次いで2番目に多い状況です。また、無料で利用できるうえ、以下のような点もメリットとして見逃せません。


SNS採用など新たな手法が台頭してきている近年においても、ハローワークは有効な採用チャネルの1つといえるでしょう。
なお、ハローワークは20代〜30代の若手従業員における利用率も高い傾向にあります。若手・未経験者採用でおすすめの手法や成功のポイントについて知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

・参考:厚生労働省「令和2年 転職者実態調査の概況」>> ・参考:厚生労働省「事業主の皆さまへ こんにちは!私たちはハローワークです」>>

ハローワークの求人票で応募を増やす書き方のコツ

ハローワークの求人票で応募を増やす書き方のコツは、以下の2つです。


なお、弊社ユウミでは採用戦略の立案から求人原稿の作成といった実務代行まで、一気通貫での支援にも対応しております。「ハローワークを利用しているのに、なかなか応募が来ない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

コツ①:自社の強みを存分にアピールする

ハローワークの求人票では、文字数・行数が許される限り、自社の強みを存分にアピールしましょう。
そもそも、ハローワークの求人票は年齢や性別を限定する求人などがNGとされていますが、それ以外は何を書いても大抵OKです。実際、下図のように求人票を改善したところ、どちらも無事に採用へつながりました。

ハローワーク求人票ハローワーク求人票

右側の求人では、Instagramの発信や見学会の開催も含め、すべて無料です。このように、求人票を工夫すればハローワークでも応募を集められるうえ、採用コストを抑えることも可能となります。
自社がもつ魅力の見つけ方や経験者・未経験者別の訴求ポイントについて知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

コツ②:求人票には写真を必ず登録する

ハローワークの求人票経由で応募を集めたい方は、写真も必ず登録しましょう。写真から得られる情報は文字よりも多く、かつ求人票内のテキストだけでは伝えきれない情報も盛り込めるためです。
実は、ハローワークの求人票には10ファイルまで画像を登録できます。掲載できる画像情報は、主に以下の通りです。


基本的には、「ハローワークインターネットサービス」のマイページから写真の登録が可能です。パソコンの操作が苦手な場合は窓口でも対応できるため、お近くのハローワーク窓口で相談してみてください。

写真の撮り方や改善事例について知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしましょう。

応募を増やすには「ハローワークの窓口担当者」が鍵?

ハローワーク経由で応募者対応が発生するのは、求職者による自主応募と窓口担当者からの紹介です。特に「窓口担当者」との連携は、ハローワークを有効活用するうえで非常に重要になってきます。
ここでは、ハローワークの窓口担当者について以下の2つを解説します。


それぞれ詳しく見ていきましょう。

求職者からの信頼度が高い「窓口からの紹介」

ハローワーク経由の応募を増やすうえで窓口からの紹介が重要な理由は、求職者からの信頼度が高いためです。
そもそも、求職者がハローワークを利用するメリットとして「利害関係のない立場の人に、求人票の紹介を受けられる」という点があります。人材紹介サービスとは異なり、ハローワークは紹介した求職者が入社することでインセンティブが発生するわけではありません。その分、ハローワークから紹介された求人に対して一定の信頼を感じている求職者の方が多いのです。したがって、企業の採用担当者は、いかにハローワークの窓口で紹介をしてもらえるかを考えて実行することが重要になります。

窓口担当者からの紹介を増やす方法

窓口担当者からの紹介を増やす方法は、以下の2つです。


なお、経験者や有資格者の採用では、人材紹介会社からの推薦を増やすことも大切です。人材紹介会社に選ばれる企業の特徴や推薦を増やす方法について知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

1か月に1回は直接相談しに行く

紹介先として選ばれる企業になるためには、企業担当者が定期的にハローワークに通い、窓口担当者へ顔を見せることが大切です。例えば、有名な大企業の求人と名前も知らない中小企業の求人が同一職種でほぼ同じ待遇であったとしたら、どちらを求職者へ紹介するか、答えは容易に想像できるでしょう。
逆に、定期的に相談し、どのような企業・仕事・担当者なのかといった生の情報が伝わることで、窓口担当者は自社の求人を紹介しやすくなります。複数の求人で応募を迷っている求職者から相談を受けた際にも、自社を推してもらいやすくなるのです。
なお、ハローワークの情報提供パソコンで検索されたときに出力される求人票は、基本的に新着順です。掲載の 更新・再掲載をしっかりすることで、上位表示を維持できます。求人票が求職者の目につきやすくするためにも、1か月に1回は足を運び、求人票を修正してあげ直しましょう。

日頃から密にコミュニケーションをとる

窓口担当者からの紹介を増やしたい方はハローワークへの訪問だけではなく、日頃から密にコミュニケーションをとることも意識してみてください。応募や面接後にその都度御礼の連絡をするなど丁寧な対応を続けることで、企業イメージもアップし、求職者に自社の求人を紹介してもらえる可能性が上がります。
逆に、以下のような対応は窓口担当者からの印象を悪くしてしまうため、避けるべきです。


上記が続くと、窓口担当者は自社を避けるようにアドバイスをしたり、他社を推したりする可能性があります。もらえたかもしれない紹介を減らすことがないよう、言動や態度には十分気を付けましょう。

ハローワークの求人票に関するよくある質問

最後に、ハローワークの求人票に関するよくある質問と回答を紹介します。


それぞれ詳しく見ていきましょう。

質問①:Web媒体だけではなくハローワークにも求人票を出すべき?

求人情報を掲載する際は、Web媒体だけではなくハローワークも積極的に活用しましょう。いまだに全年代で利用率が高く、特に地方はその傾向が強いためです。
ただし、単に求人票を出すだけでは、応募はとうてい発生しません。ターゲット人材を明確にしたうえで、求職者の不安を解消し、自社の魅力を強く感じてもらえるような書き方が必要です。求人原稿の効果的な書き方や改善事例について知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

質問②:ハローワーク経由の応募や入社を増やすコツは?

ハローワーク経由の応募や入社を増やすためには、求人票の書き方を工夫するだけではなく、窓口担当者からの紹介が増えるよう積極的に動くことが大切です。具体的には、以下の2つが挙げられます。


窓口担当者は、「できれば求職者が内定を貰えそうな求人を紹介してあげたい」「地元の企業を紹介したい」と考えている方が多いものです。そのため、「この会社良いな」という印象形成を図るとともに、「ハローワークの方と一緒に魅力的な求人票を作る」という意識で連携を強化していきましょう。

ハローワークの求人票は工夫次第で成果が変わる武器

ハローワークの求人票は単なる募集要項ではなく、「企業の第一印象」を決める大切なツールです。自社の強みをアピールし、写真を有効活用することで求職者の目に留まりやすくなります。窓口担当者と連携しながら、ハローワーク経由の応募・採用を着実に増やしていきましょう。

なお、弊社ユウミでは「採用力=企業力×戦略力×改善力」という定義のもと、特に見落とされがちな「戦略力」と「改善力」に注目して支援しています。過去4年で130社をサポートし、顧客満足度・採用成功率ともに97%以上です。求人票の書き方を含め、戦略面だけではなく実務面もプロのサポートを受けたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

Page Top